[動画]モーションキャプチャー装置による重心計測

[動画 重心移動]モーションキャプチャー装置による重心移動計測

構造動作トレーニングは、運動を成立させるために人間の骨格構造に適した姿勢、構えを築いていく。運動は身体の重心が移動することであり、その重心移動が適切であれば身体は効率よく機能する。先日、電気通信大学の阪口教授が率いる理系チームのおかげで重心移動の軌跡を見るというまたとないチャンスに恵まれた。

 

深部感覚

 

MATAWARI JAPANの若手たちは、貴重な機会を楽しみにしていた。当然、実験体となる私も興味津々、楽しみだった。まずは、重心動揺計で直立における重心動揺の全体像を観察する。私の重心は右左前後、ぐるぐると落ち着きなく動きまくる。一方で医学部の若手の重心は、落ち着いていて前後に揺れる。古武術研究家の甲野善紀先生の重心も落ち着きがなかったそうだ。
完全静止の立ち方では重心が落ち着き、いつでも動き出し可能な立ち方では重心が動きを止めない。筋力で立つか、骨で立つか、立ち方の質の違いがある。何の科学的データーを取るにしても実験体がどのような立ち方をしているのかという前提が重要となる。

 

深部感覚

 

そして、モーションキャプチャー装置でデータをとる。グレーの大きな板は「床反力計」。パソコンモニターには、私の輪郭と重心、床反力が映し出される。

 

深部感覚

 

完全に静止する立ち方、いわゆる教科書的な立ち方と我々が目指しているいつでも動き出し可能な立ち方の比較をはじめ、スクワット、立位体前屈、歩く、ゆっくり走るなどのデータをとった。私は、はじめてみる重心の軌道に感激した。
これまでさんざん「重心を出す」ということを言ってきたが、実際に目で見て、身を以て体験できたことは今後のトレーニングに大きな意味がある。特に「重心を引き込む」ということを実感できたことは、私にとって凄く勉強になった。重心を引き込む、後ろに引くということにどのような意味があるのか?今後のリハビリに大きな影響があるに違いない。今回の測定で重心が移動する骨格ポジションを築くことの重要性を確信した。身体が効率よく機能するためのトレーニング、リハビリを目指す。

 

深部感覚

 

 

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