足指の解剖学的な構造についての説明。足の骨、足のアーチ構造、重心の位置など。
趾(あしゆび)にはそれぞれ機能があります。
構造的に考えると立方骨を経て踵の骨に繋がっているのが、4番、5番目の中足骨、薬指と小指です。骨の構造としては、「足」に「重」というその漢字の通り、『重さを支える』のに適しています。機能的にいえば小指と薬指は、この踵にかかっている重さを前方向に伝える『アクセル』といえるでしょう。ここでよく誤解されるのが親指です。その大きさと器用さから趾の中でも一番力があるようなイメージがあるためか、この親指でカラダを支えたり地面を蹴って前進するイメージを持っている人が多いようです。ところが実際は逆で、親指は『ブレーキ』の役割を担っています。そして、舟状骨に繋がる親指(第1〜3趾)は足のアーチ(土踏まず)をつくる役割ですから、役割を誤解してブレーキをかけ続けていては外反母趾や偏平足の原因にもなりますし、なにより動作をスムーズに行うことができません。
「小指はアクセル、親指はブレーキ」を理解して、重心移動をスームーズに行うことが大切です!
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