足指の解剖学的な構造|足指から体を変えるメソッド

趾(あしゆび)ことはじめ|趾の構造

カラダをビルに喩えると、ビルの鉄筋に当たるのが骨。
骨がカラダを支え、さらに筋肉が骨を支持している。骨は200個以上あるが、なかでも大事なのが足の骨。体幹の土台が骨盤なら、全身の土台は足の骨。土台が傾くとビル全体が傾くように、足の骨に問題があるとカラダ全体の歪みにつながる。

 

なぜ大切な足に異常が出るのか。

 

その秘密を探るには、足の骨の構造を知る必要がある。足は片側で26個の骨がパズルのピースのように複雑に?み合い、ユニット化したもの。全体重を支え、歩いたり走ったりするときの衝撃を分散させる。そのために発達したのが足裏のアーチ、いわゆる土踏まず。足裏のアーチは縦方向に2本、横方向に2本で合計4本あり、バネとクッションの役割を同時に果たす。縦方向は踵から親指へ向かう内側のアーチ、同じく踵から小指へ向かう外側のアーチ、横方向は足の付け根(中足骨と楔状骨をつなぐ足根中足関節)と中足部(趾骨と中足骨の間のMP関節)にそれぞれアーチがある。足の骨でもこのアーチを作るために重要なのは、5本の足の指。一日中靴を履く現代の生活だと5本の足指(足趾)を自由に動かす機会が少なくなり、その機能が衰えて足裏のアーチが上手に使えなくなり、カラダの土台が崩れて全身のひずみを生む。

深部感覚

まずは足指を意識する

ニュートラルな姿勢を支持しているのは、骨と骨の連なり=アライメント。
足の骨が正しく働いてくれないと、アラインメントがまるでドミノ倒しのように連鎖的に乱れてしまい、ニュートラルな姿勢が取れなくなる。問題なのは、現代人に多いのが踵側に重心を乗せた後ろ重心。後ろ重心になると、まずは足裏のアーチが潰れ、足指が地面から浮いて機能しなくなる。続いて大腿前側の筋肉(大腿四頭筋)が伸び、後ろ側の筋肉(ハムストリングス)が力んで縮み、膝と股関節の動きが制限される さらに骨盤が後傾するため、股関節はほとんどロックされるし、両脚が外側に開くO脚になりやすい。すると重心のバランスを取るために上体は猫背になり、頭を前に出してうつむき加減になるから、首すじが緊張して肩も凝りやすくなる。ゆえにO脚、猫背、肩凝りといった自覚症状がある場合は後ろ重心になっている可能性が高い。後ろ重心になる理由は一つではなく、足指の衰えや運動不足による腹圧の低下、デスクワークのような前屈みでの座業の増加が複合している。

正しいアライメントを保つ秘訣は前重心。

前重心で足裏全体に体重をかけてアーチを作り、足指で地面を軽く捉えると、骨盤は適度に前傾。 膝も股関節も自由に使えてO脚も解消される。そして胸が開いて背すじが伸び、左右の肩甲骨が中央に引き寄せられて猫背も治る。足の加重の掛け方一つで姿勢は劇的に良くなるのだ。

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足指から始まる歪みのもう一つの誘因が母趾球神話?

母趾球とは足の親指の付け根。
足指では親指がもっとも大きくパワフルに見えるからか、スポーツでは一般的に親指や母趾球で地面を蹴る動作を重視する。 ランの蹴り出しやバスケットのピボットターンも母趾球を起点とするように指導されるケースが多いけれど、本来の動きの中心は小指と薬指。小指と薬指は立方骨を介して下腿の真下にある踵骨と連なり、足と全身の力の流れに直接関与する。一方で小指と薬指以外の三指は、舟状骨を介して踵骨とつながる。 立方骨は地面に接しているが、舟状骨は土踏まずの部分で地面から浮いているため、親指を起点にするとパワーロスが多く効率的ではないのだ。クルマに喩えると小指と薬指がアクセル、母趾球はブレーキ。 母趾球神話でアクセルとブレーキを踏み違えると、足指の歪みがひどくなり、全体のアライメントを乱す。

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